苫小牧市ゼロカーボンハウス補助金とは?太陽光・蓄電池・エコキュート・ZEHを徹底解説【2025年度対応】

はじめに:ゼロカーボンハウスとは?

北海道苫小牧市では、脱炭素社会の実現に向けて、「ゼロカーボンハウス」の導入を促進するための補助金制度を実施しています。本記事では、最新の制度内容をもとに、初心者でもわかりやすく『苫小牧市ゼロカーボンハウス促進補助金』を解説します。

対象機器・補助金額・補助率・申請条件・注意点などを整理し、あなたの省エネ住宅化に役立つ情報を網羅的にお届けします。


補助金の概要

▼ 対象者

以下のすべてを満たす個人が対象となります。

  • 市内に居住している、または居住予定の方
  • 市税を滞納していないこと
  • 市内の事業者へ設置を依頼していること
  • 同一世帯内で同一設備の補助を受けた実績がないこと

補助対象となる機器と補助内容

国費補助(併用不可)

対象機器補助額・補助率上限・条件
太陽光発電設備1kWあたり7万円上限10kW(70万円)
リチウムイオン蓄電池設置費用の1/3以内(工事費込み、1kWhあたり14.1万円未満)補助対象経費が要件を満たす必要あり
エコキュート設置費用の1/4以内上限18万円
ZEH対象設備費用の実費上限55万円
ZEH+対象設備費用の実費上限100万円

※ZHE+はZEHの要件に加えて、断熱性能等級6以上やEV対応設備・HEMS等の追加要件を満たす必要があります。

市費補助(国費とは併用不可)

対象機器補助率上限額
リチウムイオン蓄電池(新築)1/1012万円
リチウムイオン蓄電池(既存)1/620万円
HEMS1/104万円
給電装置1/103万円

補助要件のポイント

太陽光発電

  • 自家消費型であること(FIT制度との併用不可)
  • 自家消費率30%以上
  • 工事契約と設備契約が分かれていること
  • 交付決定前に事業着手していないこと

蓄電池

  • 太陽光発電設備と連動し、平常時に充放電するシステム
  • 蓄電容量が10kWh未満であること(市費は17.76kWh未満)
  • JIS規格や耐震基準を満たす製品であること

エコキュート

  • 給湯効率が明確にわかること(旧機器の写真提出)
  • CO2削減効果が30%以上あること
  • 『ZEH』申請との併用不可

ZEH/ZEH+

  • 高断熱外皮、空調、給湯、換気の4設備を導入
  • 一次エネルギー消費量を20%(ZEH)または30%(ZEH+)以上削減
  • BELS評価書が必要
  • 専用住宅であること

申請の流れ(ざっくり解説)

  1. 補助金交付申請書(様式第1号)と必要書類を提出(郵送または電子申請)
  2. 市の審査 → 交付決定通知書(様式第7号)を受領
  3. 事業着手・工事開始(交付決定後に着手が原則)
  4. 実績報告書(様式第11号)を提出(完了後1ヶ月以内または期限日まで)
  5. 交付額確定通知 → 補助金請求 → 入金

注意すべきポイント

  • 補助金の申請は先着順ではなく、書類の不備があると受付日が遅れる可能性あり。
  • 『ZEH』以外の機器での補助を受けるには、それぞれ別契約・別工事が必要。
  • 書類には修正液や消えるインクの使用不可。
  • 同一住所での再申請は不可の場合あり。

補助金を活用した省エネ住宅のすすめ

北海道のような寒冷地では、冬の暖房エネルギーが家計を大きく圧迫します。 太陽光発電・蓄電池・エコキュート・ZEH設備の導入により、省エネ性を飛躍的に向上させ、光熱費を抑えることが可能です。

特にZEH住宅は、将来的な資産価値の維持や快適な住環境の実現にもつながり、環境と家計の両方にやさしい選択肢です。


おわりに

「補助金申請って難しそう…」と感じる方も多いかもしれませんが、制度の概要を押さえればスムーズな申請が可能です。

ぜひ省エネに向けて、補助金を活用して快適な生活を手に入れましょう。