はじめに
本記事では、低圧の規制料金メニューについて解説させていただきます。2023年6月より値上げが予定されていますが、それぞれのメニューにどのような特徴があるのか解説していきます。
従量電灯プランについて
従量電灯A、従量電灯B、従量電灯Cは、北海道電力の低圧電力の従量契約プランの中で、使用量に応じて電気料金が変動するプランです。以下に、各プランの特徴を説明します。
従量電灯A
最大電流が5A以下で、電灯または小型機器をご使用になる場合に適用となります。
具体的には、アパート等の集合住宅の共同灯などに利用されており、一般家庭で使用されることはありません。
従量電灯B
一般的なプランで、家庭や事業所で一定の電力を使用する場合に適しています。1か月あたりの使用量に応じて従量料金が加算されますが、基本料金はアンペア数によって異なります。
契約アンペア数を下げてしまうと、ブレーカーが落ちやすくなりますが、契約アンペア数を大きくすると基本料金が高くなります。
従量電灯C
契約容量が6kVA以上50kVA未満で、電灯または小型機器をご使用になる場合に適用となります。
具体的には、業務用に使用されることが多いです。従量電灯Bより大きな契約が必要になる場合に適用されます。
従量電灯まとめ
また、従量電灯A、従量電灯B、従量電灯Cに共通しているのは、使用電力量に応じた従量料金が加算されることです。1kWhあたりの従量料金は、プランによって異なります。
以上が、北海道電力の従量電灯A、従量電灯B、従量電灯Cの特徴についての概要です。詳細な情報については、北海道電力の公式ウェブサイトやカスタマーサポートセンターにお問い合わせください。
定額電灯メニュー
定額電灯は、容量が小さく、ご使用量が一定のため使用量の計量はおこなわず、電気料金は毎月一定(定額制)です。総容量が400VA以下で、電灯または小型機器をご使用になる場合に適用となります。
従量電灯が従量制に対して、こちらは定額であることが特徴になります。
低圧動力メニュー
契約電力が50kW未満で、動力をご使用になる場合に適用となります。契約電力が50kWを超える場合は高圧電力での契約になります。
暖冷房設備や揚水ポンプなどの動力を使用する場合に適用になります。
契約方式
契約方法は2つに分かれますが、一般的に負荷設備契約により締結していることが多いです。
負荷設備契約
お客さまがご使用になる電気機器をあらかじめ設定していただき,その総容量(入力)に一定の
係数を乗じて契約電力を算定する方法です。
イメージとしては、機器のモーター容量(電気使用量)を足し算して決定されます。このため、機器の同時使用率が少なく、設備容量が大きい場合は契約数が大きくなり、基本料金が高くなります。
主開閉器契約
契約主開閉器の定格電流値にもとづき,契約電力を決定する方法です。
こちらのメニューは従量電灯と同じように主開閉器の容量で基本料金が算定されます。このため、動力の同時使用率が低い場合に基本料金を下げることができます。
電子ブレーカーを導入することで、こちらの契約に変更することが可能です。弊社でも電子ブレーカーを取り扱っておりますので、ご相談いただければ現地調査をさせていただきます。
まとめ
今回は、北海道電力の低圧メニューに関して解説させていただきました。新電力へ変更する場合も現在のメニューの仕組みを知ることで、最適な選択ができるようになります。
弊社では、低圧メニューに関しても最適な料金プランへの変更や新電力への変更を提案しております。お気軽にお申し付けください。