北海道の補助金 令和5年度補正「施設園芸生産基盤緊急支援事業」について解説!

補助金の概要

燃料価格の長期的な高騰を受けて、燃料費の負担が大きい施設園芸の農家を支援し、燃料価格の上昇や高温による影響を受けにくい生産基盤を築くために、「施設園芸生産基盤緊急支援事業」を開始します。この事業は、市町村を通じた間接的な補助事業であり、施設園芸の農家の方々は、令和6年1月9日までにお住まいの市町村役場の農政担当部署にお問い合わせください。

引用元:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nsk/174193.html

補助金の内容

1 エネルギー転換促進の取組
(1)無加温パイプハウスの整備及び資材等の導入
・ 冬期間に野菜等を栽培し、冬から早春に収穫するための無加温ハウスの整備等
(2)省エネ機器及び省エネ効果のある内部設備・資材等の導入
ア 省エネ機器(ヒートポンプ等、化石燃料使用量の削減に資する機器)の導入
イ 省エネ効果のある内部設備・資材等(自動換気装置、循環扇、多段式サーモ装置等)の導入
ウ 省エネ機器等の導入と一体的に行うパイプハウスの整備
(3)パイプハウスの被覆資材及び補強資材の導入
・ 燃油加温機のある既存ハウスの採光性・保温性向上に資する被覆資材及び耐雪強度向上に資する補強資材

2 暑熱対応の取組
(1)暑熱対応機器及び暑熱軽減効果のある内部設備・資材等の導入
ア 暑熱対応機器(細霧冷房装置等)の導入
イ 暑熱軽減効果のある内部設備・資材等(自動換気装置、換気扇、循環扇、内張カーテン等)の導入
ウ 暑熱対応機器等の導入と一体的に行うパイプハウスの整備
(2)パイプハウスへの暑熱軽減効果のある被覆資材等の導入
・ 遮熱又は遮光効果のある被覆資材、ハウスの天面を覆う遮熱又は遮光効果のある資材等(塗布資材は除く)

補助金の予算額と補助率

予算額:195,000 千円
補助率:1/2以内(原則、新品の購入のみ対象、上限補助金額の設定あり)

補助要件

・園芸施設共済又は民間の建物共済や損害補償保険等(天災補償)への加入
・加温施設は施設園芸セーフティネット構築事業への加入
・各補助対象は、金属パイプハウスにおける整備とする(鉄骨ハウス等は対象外)
・1の(2)のアにおける省エネ機器、2の(1)のアにおける暑熱対応機器は、本体価格(税抜)が 50 万円以上のものが対象
・1の(2)のイ又は2の(1)のイにおいて、複数の設備等を一体的に導入することで省エネ又は暑熱軽減の効果が見込まれる場合、一式で補助対象とし、一式の本体価格(税抜)が 50 万円以上のものが対象(1経営体当たり)

(仮)スケジュール

  • 令和5年12月中~令和6年1月上旬 要望把握調査の実施(農業者の皆様※→市町村→道)
  • 令和6年1月中旬~2月上旬頃   実施計画の協議(農業者の皆様※←→市町村←→道)
  • 令和6年2月中旬頃~       交付申請・交付決定(市町村←→道(振興局))

※地域によっては、農協等で取りまとめる場合も想定されます。

まとめ

北海道からの補正予算補助金の案内でした。
園芸生産者の方は設備投資にも使用できる有効な補助金になります。
これからの情報も見逃さず、脱炭素経営に向けて補助金を有効活用していきましょう。