灯油の完全マニュアル
【燃料会社の選び方と仕組みについて】
灯油会社との上手な付き合い方を説明しております。以下のような方を対象としています。
✔ 灯油料金の仕組みを理解したい
✔ 燃料会社の選び方が分からない
✔ 企業の仕入担当で、コスト削減に取り組みたい
✔ 灯油代の高騰により、燃料会社の変更を検討している
✔ 環境配慮の取り組みとして灯油のオフセットを検討している
灯油供給会社を変更・選定するうえでの重要なポイント
灯油は自由料金であり、業務用(事務所等を含む)であれば、検針作業が発生しないため、灯油会社が任意で供給単価を変動させています。このため、一時的に価格が安い灯油会社を選定しても翌日には他社より高くなってしまうケースがあります。
以下、灯油会社の正しい選定方法と灯油価格の仕組みについて説明をしております。
POINT 1
– 灯油の価格設定について
灯油料金は国の規制がないため、灯油小売会社が自由に価格を設定できます。電気やガスと違い、灯油は配達された時点で料金が発生します。灯油料金の納入単価が以下の内容により、単価差をつけている燃料会社が多いです。
納入先 :地下タンク・ホームタンク・ポリタンク
注文方法:定期配送・電話注文
エリア :給油所からの配送距離
割引 :セット割(電気・ガスの同時購入)
当社の方針としては、業務の手間を軽減するべく、定期配送※を基本として、灯油を可能な限り安価で購入できる仕組みを構築しています。
※定期配送とは、電話オーダーによる注文ではなく、灯油小売業者が定期的に配送する方法のこと
灯油の価格構成イメージ
POINT 2
– 灯油会社を変更する理由
-Merit 1
灯油を安くすることが出来る
現在契約中の燃料会社を変更することで、安くすることが出来ます。灯油の場合は大きな制約条件が少ないので、容易に変更することができます。
-Merit 2
安定供給が可能になる場合がある
灯油は分散型エネルギーというメリットがある反面、灯油切れのリスクがあります。
盤石な配送体制を構築している会社に変更することで、灯油切れなどのリスクを軽減することができます。
-Merit 3
灯油の品質は変わらない
灯油はJIS規格で成分が決められています。燃料会社の変更によって品質が変わってしまうことはありません。
元売間(ENEOS(株)↔ 出光興産(株)など)で相互融通して出荷しているため、基本的にはメーカー毎の品質の差もありません。
POINT 3
– 灯油配送が可能な燃料会社の選び方
Step1
供給エリアの確認
燃料会社の灯油配送エリアが限定されているケースが多いです。
まずは、供給可能な燃料会社を確認しましょう。
Step2
料金プランの確認
灯油単価は燃料会社の自由なタイミングで変更可能です。灯油使用量が多い場合は、基準を設けて燃料会社と交渉することで安定的に低価格の灯油を購入できるようになります。
Step3
会社の規模
規模の大きな会社は、灯油の仕入に対してスケールメリットを有します。顧客数が比較的多い会社と交渉することで、良い条件で供給を受けられる可能性があります。
POINT 4
– 料金メニューの特徴
灯油価格は検針業務が発生しないため、納品時価格が適用されます。
灯油の基本的なメニューというものは存在しませんが、基準を設けて灯油単価を設定することが仕入価格を安定させる方法になります。
– 石油製品小売価格調査(札幌市)
(https://www.city.sapporo.jp/shohi/01-shohi/05-information/sekiyu.html)
・札幌市のホームページで平均灯油価格などを公表しています。
– 北海道における石油製品情報(価格・需給)(経済産業省)
(https://www.hkd.meti.go.jp/hokno/touyu/index.htm)
・経済産業省のホームページで北海道の地域別の価格を公表しています。
– その他、原油価格を把握する指標
指標 | 説明 |
ドバイ | UAE産の原油で、主に中東産原油の価格指標 |
ブレント | 北海産原油で、アフリカや地中海原油などの価格指標 |
WTI | 米国産原油で、南米産原油などの価格指標 |
OPEC | バスケットOPEC諸国の代表的な原油価格を加重平均した値 |
※弊社コンサルティングの場合、灯油料金を下げると同時に明確な指標を導入することを基本としております。
POINT 5
– 灯油料金の適正化ならtotokaにお任せ
燃料会社との上手な付き合い方、灯油配送会社の選び方について詳しく知りたい方は弊社までお気軽にご相談ください。