【北海道企業必見】製造中止になった水銀灯、いま注目されるLEDへの切り替え

2021年1月から、水銀灯を含む一般照明用の水銀ランプは製造・輸出入が禁止されています。すでに使用中の器具に関しては、そのまま点灯できるものの、新たにランプを入手しづらくなるため、故障や交換が必要になった時点でメンテナンスが難しくなります。
さらに、「水銀灯→LED化」はコスト面や環境面でも多くのメリットがあるため、上司からの指示でなくとも早めに検討すべき課題といえます。特に、冬場の稼働時間が長く、広大な施設を抱える企業が多い北海道では、LED化による省エネ効果がより大きくなる傾向があります。

本コラムでは、水銀灯が製造中止に至った背景やLEDへの切り替えメリット、導入にかかる費用や投資回収シミュレーション、さらには【工事・補助金申請支援】まで一貫対応できる「totoka」のサービスをご紹介します。スムーズなLED化に向けた一助になれば幸いです。


1. なぜ水銀灯が製造中止になったのか

水銀の影響イメージ

1-1. 水俣条約による国際規制

水銀は、有害な重金属として公害病や環境汚染の原因となってきました。そのため、「水銀に関する水俣条約」が国際的に採択され、水銀を含む製品の製造や輸出入を段階的に禁止・規制する流れが始まります。
日本も2017年にこの条約を批准し、国内法に則って2021年1月1日
以降、水銀を使用した一般照明用ランプの製造・輸出入が禁止になりました。いわゆる高圧水銀ランプ(HQL)は、まさにこの対象に含まれます。

1-2. 環境への配慮と技術革新

水銀灯は長年、多くの工場・体育館・倉庫・街路灯などで使われてきましたが、その構造上、どうしても水銀という有害物質が含まれます。また、近年はLEDなど水銀を使わない高効率な照明器具の技術が急速に発展したこともあり、社会全体で**“よりクリーンで省エネ性に優れた照明へ移行しよう”**という機運が高まりました。
その結果、主要メーカーは水銀灯の製造を終了するだけでなく、交換用ランプの在庫も縮小。今後、水銀灯を使い続けるリスクは高まる一方といえます。

1-3. 北海道だからこそ急ぐ理由

北海道の企業にとっては、冬季の寒さや降雪量の多さなど、照明を長時間使わざるを得ない環境が多いという特徴があります。また、広い敷地面積の工場や施設が多いため、水銀灯での電気代や交換費用はさらに重い負担になりがちです。
在庫不足のリスクやコスト面、そして補助金を活用できる今の時期に、水銀灯からLEDへの切り替えを検討することは、企業の経営リスクを下げるだけでなく、省エネ推進の大きなチャンスにもなります。


2. LED化のメリット:省エネ効果・寿命・環境負荷低減

2-1. 消費電力の大幅な削減

LED(発光ダイオード)照明は、水銀灯に比べると約60~70%の電力削減が期待できます。たとえば400Wクラスの水銀灯1台を、200WクラスのLEDに置き換えると、消費電力はほぼ半減します。
仮に1台あたり年間3,000時間点灯(稼働)し、電力単価を25円/kWhとすると、水銀灯時代は1台あたり400W×3,000h×25円/kWh=30,000円/年ほどかかっていた電気代が、LED200Wなら15,000円/年程度と約半分に。台数が多ければ、その分削減額も大きくなります。

2-2. 寿命が長く、メンテナンス頻度が減少

水銀灯の寿命は8,000~12,000時間前後ですが、LED照明は40,000~60,000時間ほど持つ商品が一般的です。寿命が4~5倍も長いわけですから、ランプ交換の手間やコストを大幅に減らせます。高天井や街路灯など、交換作業が大変な場所ではメリットがさらに大きくなります。

2-3. 光束維持率が高く安定した明るさを確保

LEDは点灯開始時からすぐに明るく、寿命末期まで初期の70~80%以上の光束(明るさ)を維持する製品が多いのが特徴です。水銀灯の場合、経年劣化とともに光束が大きく低下し、交換時期にはかなり暗くなってしまうこともしばしば。LEDなら明るさが緩やかに低下するため、作業安全性や視認性が維持しやすくなります。

2-4. 環境に優しく、有害物質フリー

LEDには水銀などの有害物質が含まれません。また、消費電力が少ない分、CO₂排出量の削減にも貢献できます。米国エネルギー省(DOE)の推計では、世界中の照明をLED化することで年間約8億トンのCO₂排出を削減できると試算されています。これは石炭火力発電所数百基の廃止に匹敵する量とされ、環境負荷低減策としても非常に大きなインパクトがあります。


3. 水銀灯からLEDに切り替えるメリットを数値で確認

水銀灯のイメージ

ここでは、水銀灯を導入していた北海道内の工場を想定し、実際の投資回収期間を試算してみます。

  1. 工場A:水銀灯400W×50台 → LED200W×50台
  2. 年間稼働時間:3,000時間
  3. 電力単価:25円/kWh(契約内容により異なります)
  4. LED導入費用:1台あたり6万円(工事費込み)を想定 → 50台で300万円
  5. 補助金活用:1/5程度(60万円)を見込む → 実質負担240万円

3-1. 電力使用量・電気代の比較

  • 水銀灯(400W×50台)
    • 年間電力使用量:400W×50台×3,000h=60,000kWh
    • 電気料金:60,000kWh×25円=150万円/年
  • LED(200W×50台)
    • 年間電力使用量:200W×50台×3,000h=30,000kWh
    • 電気料金:30,000kWh×25円=75万円/年

年間75万円のコスト削減が見込めます。

3-2. 投資回収期間

  • 実質導入費:300万円 – 補助金60万円=240万円
  • 年間コスト削減額:75万円

単純計算で
240万円 ÷ 75万円 ≈ 3.2年

約3年ちょっとで投資回収でき、4年目以降は削減された電気代がまるまるプラスになります。
※ 実際には工事内容や導入機種によって変動します。交換ランプ代や交換作業費用の削減まで考慮すれば、回収期間はさらに短縮する可能性もあります。


4. 補助金制度を活用する重要性

LED照明の導入には初期費用がかかりますが、補助金の活用でそのハードルをグッと下げられます。北海道内でも、たとえば道独自の「省エネルギー設備導入支援補助金」、あるいは市町村が提供している助成金など、制度が多彩です。

  • 国の支援策
    経済産業省所管の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」など。高効率照明(LED)は優先的に支援を受けられる製品カテゴリに含まれます。
  • 北海道や各自治体の補助金
    「ゼロカーボン北海道」推進に向けた制度が用意されており、企業規模や事業内容に応じて費用の1/2が補助される事例もあります(年度や時期によって条件・補助率が異なる)。
  • 民間団体の助成金・融資
    一部の公的機関や金融機関では、省エネ設備導入を対象とした低金利融資を行う場合があります。LEDへの更新もその対象となっているケースがあります。

いずれの補助金でも、多くの場合申請書類や省エネ試算レポートなど、専門的な書類が必要です。公募期間が限られていることもあり、計画的に進めなければチャンスを逃す場合もあります。
そのため、補助金申請の支援実績がある会社や、電気工事から申請サポートまで一気通貫で対応できるパートナーと組むのがおすすめです。


5. 実際の導入フロー:水銀灯からLEDへのステップ

  1. 現地調査
    • 既存の照明台数や使用時間、配線・器具の状態を確認
    • 工場・倉庫・事務所など施設の使用目的、照度要件をヒアリング
  2. 照明設計・機種選定
    • 必要な明るさ(ルーメンや照度)を満たすLED器具を選定
    • 工事方法・スケジュール(平日日中/夜間/休日など)の検討
  3. 補助金の申請準備
    • 必要書類(試算結果、機器のスペックシート、見積書など)の作成
    • 申請手続きのスケジュール管理、問い合わせ対応
  4. 導入・施工
    • 既存器具の撤去またはバイパス工事、LED器具の取り付け
    • 高所作業や安全管理の徹底
  5. 効果検証・アフターフォロー
    • 稼働後の電力使用量のモニタリング
    • 補助金の実績報告(必要に応じて)
    • 長期的なメンテナンスサポート

6. 北海道の企業に役立つ!「totoka」の工事・補助金申請サポート

6-1. 電気工事士在籍・ワンストップ対応

LED化を進める上で、「照明器具の選定」「電気工事」「補助金の申請」など、多岐にわたる業務を一括でお願いできると非常に助かります。「totoka」では、電気工事士の資格を持つスタッフが在籍しており、現地調査から施工、補助金申請の支援までまとめて対応できるのが大きな強みです。
天井が高い倉庫や作業場でも、安全かつスピーディに工事を行い、業務に支障が出ないよう日程を調整いたします。

6-2. 北海道での補助金実績

「totoka」は、北海道内の企業・工場向けに数多くの補助金申請支援を行ってきた実績があります。最新の公募状況や要件を把握し、書類作成もお手伝いしますので、「やったことがないから難しそう……」という企業さまもご安心ください。
申請前の試算段階で「どれほどの省エネ効果が見込めるか」「どのくらいの補助率が期待できるか」を丁寧にシミュレーションし、投資回収の目安を明確にご案内します。

6-3. コストと環境の両面でメリットを最大化

LED照明への切り替えは、導入後すぐにわかる「電気代の削減」だけでなく、数年先から見た「交換ランプやメンテナンス費の節約」「CO₂排出量の削減(企業イメージ向上)」といった長期的メリットが大きい投資といえます。
北海道だからこそ、長く照明を点けざるを得ない環境であり、電気料金の負担も大きくなりがちです。そこを一気に改善できるのがLED化であり、さらに補助金を活用することで導入ハードルも下げることができます。「totoka」なら、こうしたコスト&環境メリットを最大限に引き出すサポートをいたします。


7. 参考データ・国際的な取り組み

  • 国際条約(水銀に関する水俣条約)
    2021年より日本での一般照明用水銀ランプの製造・輸出入が禁止。
  • 米国エネルギー省(DOE)の推計
    世界の照明をすべてLEDに置き換えれば、年間で約8億トンのCO₂を削減可能。
  • 欧州連合(EU)の規制
    RoHS指令やエコデザイン規則により、2015年以降、水銀灯(高圧水銀ランプ)の新規販売を事実上禁止。
  • 日本国内のCO₂排出削減目標
    2030年までに省エネを大幅促進し、カーボンニュートラル(2050年)達成に向けて照明100%LED化を含む具体策を推進。

8. まとめ:LED化は企業にとって「今が一番のチャンス」

  1. 水銀灯の製造中止 → 交換ランプ入手難・リスク増大
  2. LED化のメリット → 電気代削減・長寿命・環境負荷低減
  3. 北海道の企業に適した選択 → 冬場や広い施設で省エネ効果が大きい
  4. 補助金活用 → 初期コストを大幅軽減、投資回収期間短縮
  5. 「totoka」への相談 → 工事から申請サポートまでワンストップ

製造中止を迎えつつある水銀灯を、コスト面や環境面で優れたLEDへ切り替えるタイミングは、今まさに“待ったなし”といえる状況です。未来志向の経営を進めるうえで、無駄な支出とリスクを抱え続ける理由はありません。
とはいえ、照明の選定や工事方法、補助金申請など、初めての方にはハードルが高い部分も確かに存在します。そのようなときこそ、「totoka」の専門家にご相談ください。電気工事士が在籍し、実際の工事だけでなく補助金関連のサポートにも強みを持っています。現地調査からアフターフォローまで、トータルでバックアップいたします。

今や世界各国が「水銀灯からの脱却」を進めるなか、日本・北海道の企業が遅れを取るわけにはいきません。水銀灯が切れてから慌てる前に、早めのLED化を検討しませんか?
ご興味を持たれた方は、ぜひ「totoka」までお問い合わせください。企業規模や施設の種類を問わず、一社一社に最適な省エネプランをご提案いたします。