災害時の強靭性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金(令和4年度補正予算)

はじめに

災害時の強靭性とは何か?

災害時にも機能し、被害を最小限に食い止めるための耐震性や防災対策などのことを指します。

天然ガス利用設備導入支援事業費補助金の概要

日本政府が実施する補助金制度で、災害時におけるエネルギー供給の確保や省エネルギー化に貢献するため、天然ガスを利用した設備の導入を支援する制度です。

天然ガス利用設備導入支援事業費補助金の内容

補助対象となる設備:建物や施設等で天然ガスを利用するための設備(停電対応型ガスエアコン、ガスコージェネレーションシステム等)が対象です。

(出典:都市ガス振興センター)https://www.gasproc.or.jp/current/subsidylist/file/r5_1_overview.pdf

補助金の金額と支給方法:最大で導入費用の1/2まで補助金が支給されます。札幌市は指定区域に入ってますので、中圧管の場合、1/2の補助率となります。

(出典:都市ガス振興センター)https://www.gasproc.or.jp/current/subsidylist/file/r5_1_overview.pdf

申請資格:以下に該当する、災害時に地域住民に空間、物資、情報等の提供を行うことが可能な施設

(出典:都市ガス振興センター)https://www.gasproc.or.jp/current/subsidylist/file/r5_1_overview.pdf

天然ガス利用設備導入支援事業費補助金の効果

災害時における強靭性の向上:天然ガスは、災害時においても継続的に供給されやすいエネルギー源です。天然ガスを利用した設備の導入により、災害時にも機能する建物や施設が増えることで、地域の強靭性が向上すると期待されています。

地域経済への貢献:天然ガス利用設備の導入により、エネルギー消費の削減や省エネルギー化が進みます。これにより、地域のエネルギー費用の削減が期待でき、地域経済に貢献することができます。

環境負荷の削減:天然ガスは、石炭や石油などの化石燃料に比べて二酸化炭素の排出量が少なく、エネルギー効率が高いため、環境負荷の削減につながります。

天然ガス利用設備導入支援事業費補助金の今後の展望

地方自治体における取り組み:各地方自治体において、天然ガス利用設備導入支援事業費補助金を活用した取り組みが進められています。例えば、東京都では、高層マンションの耐震化と同時に天然ガスの利用を進めることで、災害時の生活インフラストラクチャーの確保を図っています。

新たな対象設備の追加:今後も、天然ガス利用設備導入支援事業費補助金の対象となる設備が拡充されることが期待されています。具体的には、エネルギーの貯蔵設備や太陽光発電との連携を図ったシステムなどが挙げられます。

まとめ

天然ガス利用設備導入支援事業費補助金は、天然ガスを利用した設備の導入を支援する制度です。この制度を活用することで、災害時のエネルギー確保や地域のエネルギー費用の削減につながる効果が期待できます。自治体やガス事業者など、関係する方々は、積極的に補助金を活用し、地域のエネルギー政策の推進に取り組んでいくことが望まれます。